7月27日(土)、第63回”社会を明るくする運動”~犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ~「匠に学ぶ ワークショップ in 東京藝術大学」を開催しました。
“社会を明るくする運動”とは、すべての国民に、犯罪や非行の防止と、罪を犯した人たちの立ち直りについて理解を深めてもらい、それぞれの立場で力を合わせて犯罪や非行のない地域社会を築こうとする全国的な運動で、法務省が主唱しています。
本学では、だれもが暮らしやすく、夢や希望を持って生きていける明るい地域づくりに貢献するため、同運動に賛同し、平成15年より子どもと保護者が一緒に過ごせる創作?表現の場と、その指導に当たる専門家との交流の機会を提供するワークショップを開催しています。
11回目を迎える今回は、美術学部工芸科鍛金研究室による「銀のスプーンを作ろう!」が開設され、台東区内の小学生とその保護者、14組28名が、本学教員や学生の指導を受けながら、親子で1本のスプーンを完成させました。
子どもたちは、金属を金槌で叩いてのばす作業と、バーナーで熱する作業を交互に繰り返してスプーンの形をつくり、丁寧に磨き、世界に 1本しかないスプーンを制作しました。
終了後は、できたばかりのスプーンを早速使ってもらおうと、地元台東区の保護司会よりかき氷が差し入れられ、子どもたちは熱伝導率の高い銀でできたスプーンで食べる氷の冷たさにびっくりしながら、おいしそうに食べていました。