東京藝術大学は、1月28日(火)、学内奨学金「安宅賞奨学基金」の寄附者である安宅昭彌様への特別感謝状贈呈式を行いました。
「安宅賞奨学基金」は、昭和13年に安宅様の御尊父様である安宅英一様が芸術家の育成を目的に藝大にご寄附いただいたことにより設立され、毎年、美術及び音楽学部?研究科の各専攻の特に成績優秀な学生に「安宅賞奨学基金」奨学金を授与しています。
本学で最も歴史が長く、権威のある奨学金制度であり、宮田学長を始め本学の教員にも多数の受賞者がおり、その多くが美術?音楽の世界で活躍しています。
贈呈式では、安宅様とご子息の一弥様が出席され、本学からは宮田学長はじめ、理事(教育担当、総務?財務?施設担当)、副学長(教育担当、研究担当)、美術及び音楽学部長?研究科長が出席し、安宅様の長年にわたるご寄附による若手芸術家の育成支援に対し、大学として深い感謝の意を表し、学長より特別感謝状と記念品を贈呈しました。
贈呈式終了後は、「安宅賞」受賞者である教員1名と学生3名が、モーツァルト作曲の弦楽曲「ディヴェルティメント ニ長調 K.136」を演奏し、安宅様は美しい音色を楽しまれました。
その後、保科美術学部長の案内で、安宅様は本学卒業修了展覧会を観覧されました。展覧会会場では、「安宅賞」受賞学生が、寄附者に自分の卒業制作についての説明を行い、安宅様からは作品の感想や激励を学生に伝えられるなど、受賞者との交流が和やかに行われました。